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執筆者の写真ソプラノ歌手 西尾 薫

神戸市混声合唱団春の定期演奏会終演

3月11日(日)

所属する神戸市混声合唱団の春の定期演奏会が終演しました。

今回は「神戸が生んだ幻の天才作曲家 大澤壽人 合唱曲作品展」と題し、

戦後、ラジオで放送され、当時の国民に大人気だった大澤さんの作品。

指揮は岩村力さん。


第一部のホームソングは、毎週のラジオ放送で国民にとても人気であった全49曲。

その中から今回、春の扉、ひまわりの歌などの四季をめぐるものや、

タンゴやスウィング、ジャンルをめぐって遺作である木の下のワルツまで合計14曲を演奏。

どの曲も聞いたことがない私にも懐かしく感じられました。



第二部はラジオ劇として放送された「たぬき」

ピアノと鼓(つづみ)とパーカッションに合わせ、登場人物…いや登場狸がでてきてオペレッタ風に演奏しました。ラジオ劇の放送から実に77年ぶり、そしてこのアレンジはなんと世界初演だそうです!



神戸市混声合唱団の強みは、ひとりひとりがソリストであること。

合唱は個性を殺して溶け合うもの・・といった認識が多いですが、

神戸市混声は良い意味で個性が爆発しています。一人ひとりの個性を生かしたうえで上質のアンサンブルを奏でられるのがこの合唱団だと1年間在籍しひしひしと感じました。


そしてこの「たぬき」では、お父さん狸、文福、おたぬばあさん、小狸のたぬ吉、たぬの助などいろんなソロの役があり、ソリストの方々本当に個性爆発しておられました。

お客さんがどんどん狸の世界へ、大澤壽人の世界へ引き込まれていくのが舞台上からよく分かりました。



こどもが生まれ喜ぶお父さん狸のアドリブに、お客様も、指揮の岩村さんも巻き込んで大興奮です。



1年前の春の定期演奏会では客席でひとり聞いていた私でしたが、今年はこうして舞台にたてたこと、本当にうれしく思います。


この1年、苦労の絶えない日々ではありましたが、神戸市混声合唱団の皆様は本当に、歌い手としても人としても尊敬できる方々で、ここで大好きな合唱ができること、入団できて本当によかったと思っています。


これからもっともっとこの合唱団の戦力になれるように、一生懸命頑張っていきたいと思います。



ご来場くださった皆様、応援してくださった皆様ありがとうございました。



最後に、今年で退団される老田さんを囲んで、ソプラノメンバーでの写真です。

寂しすぎる…







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